エリアガイド一覧へ

東海 ・ 古民家・町並み

飛騨高山・古川

古民家と雪と職人文化。飛騨が育てた暮らしの美学。

Overview — このエリアについて

岐阜県北部、標高500〜600m台の高山盆地と飛騨山脈に抱かれたエリア。三町の歴史的町並みや白川郷に続く古民家ストックで知られ、「古民家・リノベーション」を目的とした移住・二拠点の問い合わせが国内でも上位に入るエリアです。名古屋から特急ひだで約2時間15分とアクセスは限られますが、それゆえに移住後の密度の濃いコミュニティと独自の職人文化が維持されています。冬は大陸性気候で厳しく、年間降雪量は高山市で平均305cmに達するため、暖房・断熱計画は前提として考える必要があります。飛騨高山市と飛騨市(古川)は性格が異なり、観光資源・都市機能のある高山市と、より小規模・静かな暮らしの古川で選択肢が分かれます。

Living — このエリアの暮らし

職人の町で育まれた、雪国の豊かな暮らし

飛騨高山エリアは、宮大工・木工・漆器など飛騨の職人文化が今も息づく地域です。古い町並みを日常の延長として暮らせる環境は全国でも稀で、移住後に地場の職人や作り手と関わりながら暮らしを組み立てる人が増えています。一方で冬の寒さは本格的で、1月の最低気温は−5℃前後、年によっては−10℃台まで下がります。降雪も多く、除雪や暖房のランニングコストは東海エリアの他地域と比べて高めに見込む必要があります。都市へのアクセスは名古屋が最寄りですが、特急ひだで約2時間15分。二拠点よりも「移住してしっかり根を下ろす」スタイルに向くエリアといえます。

気候大陸性気候。夏は涼しく昼夜の寒暖差が大きい。冬は厳しく、高山市の年間降雪量は平均305cm。豪雪・凍結対策は必須。
アクセス名古屋から特急ひだで約2時間15分。東京からは高速バス約5時間45分または新幹線+特急で約4時間。近距離二拠点には向かず、移住ベースが主流。
標高・地形高山市街地は標高570〜600m台、飛騨市古川は約493m。いずれも山に囲まれた盆地地形で、夏は涼しく冬は閉じられた環境になる。
向き / 不向き古民家・職人文化・雪国暮らしに魅力を感じる人に向く。冬の生活コスト(暖房費・除雪)を前提に資金計画を立てることが重要。週末二拠点よりも通年移住に適したエリア。

Renovation — 移住・リノベの傾向

飛騨の職人技と、雪国の断熱が交差するリノベーション

飛騨高山には、宮大工の技術を受け継ぐ地場の工務店・大工が今も現役で活動しており、伝統構法を踏まえた古民家再生の担い手が比較的揃っています。古民家の梁・柱には樹齢100年超のヒノキ・ケヤキが使われているものも多く、素材の魅力を活かしながら現代の生活水準に整えるリノベーションの需要が高まっています。ただし、三町(さんまち)の伝統的建造物群保存地区内では外観変更に市の許可が必要で、景観保存条例が適用される範囲も広いため、計画段階から行政窓口との調整が必要です。また、豪雪地帯ならではの断熱・暖房・雪荷重対策は、見た目だけでなく住まいの安全性にも直結します。

  • 伝統構法を知る地場の工務店・大工が存在し、古民家再生の担い手を探しやすい環境
  • 三町など伝統的建造物群保存地区・景観保存条例の対象物件は外観変更に行政許可が必要。計画前の確認が欠かせない
  • 豪雪地帯のため断熱・暖房・屋根の雪荷重対策を設計に組み込むことが安全性・快適性の両面で重要
  • 古民家の太い梁・柱・土間を活かしつつ現代生活に合わせた間取り・設備更新をセットで検討する

Towns — このエリアの市町村

飛騨高山・古川の代表的な市町村

市町村名をクリックすると、暮らしの魅力と、移住・二拠点に関わる支援制度の確認先がその場で開きます。

高山市 暮らしの魅力と支援を見る

国内最大面積を持つ市で、三町の歴史的町並みと飛騨の宮大工文化が有名。観光都市としての都市機能(医療・商業・交通)を備えながら古民家ストックが豊富。移住者向けの相談窓口・補助制度が整っており、まちなか(中心市街地)への定住を後押しする制度もある。

移住・二拠点の支援:飛騨高山ふるさと暮らし・移住促進事業補助金(空き家賃貸:月額上限1.5万円×最大36か月、取得・改修:費用の1/2・上限100万円)/まちなか定住促進補助事業(中心市街地への移住者向け取得・改修費の1/2・上限150万円)/東京圏からの移住支援金(単身60万円・世帯100万円。テレワークは単身30万円・世帯50万円。18歳未満同伴で世帯加算30万円)/空き家バンク等。

公式サイトで確認
飛騨市 暮らしの魅力と支援を見る

高山市の北約15kmに位置する古川町を中心とした小さな城下町。白壁土蔵や瀬戸川沿いの鯉で知られ、観光客が高山より少なく静かな暮らしを望む移住者に選ばれている。市面積の93%が森林で、里山・山村の暮らしを求める人にも向く。

移住・二拠点の支援:空き家等賃貸住宅改修事業補助金(改修費の1/2・上限250万円)/住宅新築・購入支援助成金(上限230万円・令和8年度分は予算上限達成済のため要確認)/東京圏からの移住支援金(単身60万円・世帯100万円。テレワークは単身30万円・世帯50万円。18歳未満同伴で世帯加算30万円)/移住奨励品(単身10万円相当・2名以上15万円相当のさるぼぼコイン等)/引越し費用補助金(上限5万円)/空き家バンク「住むとこネット」等。

公式サイトで確認

※ 移住・二拠点の支援制度はあくまでご案内です。制度の有無・要件・金額・期限・最新情報は、必ず各自治体の公式情報でご確認ください。