エリアガイド一覧へ

関東 ・ 島移住

伊豆諸島

黒潮が育む温暖な島々。東京の海の別宅。

Overview — このエリアについて

伊豆諸島は、東京・竹芝桟橋から高速船で最短1時間45分(大島)、羽田から飛行機で55分(八丈島)という距離に連なる東京都の有人島群です。黒潮の影響を受けた海洋性気候で年平均気温は約17〜18℃、降雪はほぼなく、首都圏の冬でも比較的温暖に過ごせます。その一方で年間降水量は約3,000mmと多く、台風の影響を正面から受けやすい地理的条件にあります。島ごとに気候・産業・コミュニティの個性が異なり、大島は竹芝から最も近い拠点型の島、八丈島は空路55分で飛行機移住が現実的、新島は透明度の高い海とサーフィン文化、神津島は漁業と透明な海で知られ、三宅村は2000年噴火からの復興を経て火山監視体制の整った自然豊かな島です。住宅は流通量が限られており、空き家バンクを通じた物件取得が移住の主なルートです。「島ならではの暮らし」を積極的に選ぶ意志がある人向けのニッチなエリアで、二拠点よりも通年移住のほうが島のコミュニティに馴染みやすい傾向があります。

Living — このエリアの暮らし

黒潮の温暖さと、島固有の生活リズム

伊豆諸島は、冬でも氷点下になることがほぼなく、年間を通じて温暖な海洋性気候が続きます。夏は海風が心地よく、猛暑日は少なめ。ただし降水量は年間3,000mm前後と多く、台風シーズン(8〜10月)は船や飛行機の欠航が続くことがあります。島内に鉄道はなく、生活は基本的に車とコミュニティに支えられます。生鮮食品から日用品まで島内で買えますが、物価は船賃・輸送費の分だけ本土より高めです。各島に保育園・小中学校があり、高校は大島・八丈島・三宅村に設置。医療は八丈島に病院、他島は診療所+緊急ヘリ対応。島ごとに個性が大きく異なるため、事前の滞在体験が不可欠です。

気候黒潮の影響を受けた温暖多雨の海洋性気候。年平均気温17〜18℃程度で降雪はほぼなし。年間降水量は約3,000mmと多く、台風シーズンは欠航が続くことも。
アクセス大島:竹芝からジェット船約1時間45分・夜行大型客船約6時間。八丈島:羽田から飛行機約55分・竹芝から客船約11時間。新島・神津島・三宅村は高速船や客船で竹芝から数時間。天候によって欠航リスクあり。
暮らしの特徴島内に鉄道なし、生活は自家用車が基本。物価は輸送費の分だけ本土より高め。医療・商業インフラは島により差がある。各島に空き家バンクを整備。
向き / 不向き「島暮らし」を積極的に選ぶ意志がある人に向く。天候による交通制約・島独自のコミュニティへの適応が前提。二拠点より通年移住のほうが馴染みやすい傾向がある。

Renovation — 移住・リノベの傾向

塩風と台風に向き合う、島の住まいづくり

伊豆諸島の住宅改修は、潮風による塩害・台風への耐風性確保が最初に考えるべきテーマです。築年数が古い空き家が多く、DIYを認める物件も多いため、入居後に段階的にセルフリノベーションするケースも見られます。島内の施工業者は限られており、材料や職人の手配コストが本土より高くなりやすい点も把握しておく必要があります。

  • 塩害対策が最優先。外壁・屋根・建具の素材・塗装は耐塩仕様を選びたい
  • 台風への耐風性確保。開口部の補強や雨戸・シャッター計画を設計段階から組み込む
  • 島内施工業者は限られており、工期・費用の見積もりに余裕を持つことが重要
  • 空き家バンク経由の物件はDIY可の物件も多く、段階的なセルフリノベーションも選択肢

Towns — このエリアの市町村

伊豆諸島の代表的な市町村

市町村名をクリックすると、暮らしの魅力と、移住・二拠点に関わる支援制度の確認先がその場で開きます。

大島町 暮らしの魅力と支援を見る

伊豆諸島最大の島で、竹芝桟橋から高速船最短1時間45分・調布空港から飛行機25分という伊豆諸島の中で最もアクセスしやすい島です。三原山を擁する雄大な自然と温泉、サーフィン・ダイビングのフィールドがあります。中心地・元町には徒歩圏内にスーパー・病院・銀行・役場・温泉が揃い、生活インフラの基盤があります。「シマラボ」など民間の空き家マッチングの取り組みも活発で、1,000件超の空き家ストックが移住のきっかけになっています。

移住・二拠点の支援:大島町空き家対策事業補助金(空き家バンク登録物件の購入費・改修費等の一部補助:対象経費の1/2以内・上限50万円)。町内業者施工が条件。

公式サイトで確認
八丈町 暮らしの魅力と支援を見る

羽田から飛行機で約55分という伊豆諸島最南の有人離島(本島側)で、飛行機移住が最も現実的な島です。「常春の島」とも呼ばれ年平均気温約17.8℃と温暖。キンメダイ・飛魚の漁業、花卉(フェニックスロベレニー)農業、温泉が島の産業・文化の軸です。「八丈ブルー」の海でダイビング・釣りが盛んで、近年はIT系テレワーカーや移住者も増えています。NPO法人八丈島移住定住促進協議会が相談・マッチング窓口を担います。

移住・二拠点の支援:八丈町定住支援金(就業:単身60万円・2人以上100万円、テレワーク:単身30万円・2人以上50万円、18歳未満1人につき100万円加算。転入前10年間で通算5年以上都内条件不利地域以外在住等の要件あり)。

公式サイトで確認
三宅村 暮らしの魅力と支援を見る

2000年の雄山噴火と全島避難を経て2005年に帰島した島です。現在は活動が落ち着き気象庁職員が常駐監視しており、火山防災体制の先進地としての実績を持ちます。豊かな自然とダイビングスポットが魅力で、農林水産業・介護・福祉・観光業での就業機会があります。村営住宅が整備されており、移住・定住相談窓口は企画財政課が担当します。2000年噴火の影響とその後の復興経緯は事前に理解しておく必要があります。

移住・二拠点の支援:三宅村空き家活用対策事業補助金(空き家改修:対象経費の50%・上限100万円、村内施工業者施工が条件)。空き家バンク制度あり。

公式サイトで確認
新島村 暮らしの魅力と支援を見る

新島・式根島を村域とする島です。コーガ石(抗火石)という軽石質の島固有の石材を使った建築が独特の景観をつくり、透明度の高い海とサーフィン文化が島の個性です。2022年に移住相談窓口を開設し、移住定住ポータルサイト「Flowlife」で空き家・仕事・移住者インタビューを発信。定住化体験住宅(1週間2万5,000円、3LDK)も運営しており、移住前の試住が可能です。

移住・二拠点の支援:新島村定住化対策事業交付金(空き家バンク登録物件の改修等:交付率80%・上限500万円、伐開:交付率50%・上限50万円)。空き家バンクあり。

公式サイトで確認
神津島村 暮らしの魅力と支援を見る

伊豆諸島の中心に位置する漁業の島で、集落が港周辺に集中しています。天上山(標高572m)のトレッキングと「日本一」に選ばれた海の透明度が自然の魅力です。漁業(伊豆諸島1位の漁獲高)が産業の中心で、食料品・日用品を扱う小規模店舗が日常の買い物に対応します。18歳以下の医療費全額補助など子育て支援も整えています。

移住・二拠点の支援:神津島村空き家改修事業補助金(空き家の改修工事:対象経費の1/2・上限150万円、除却:対象経費の1/2・上限100万円、伐開:対象経費の1/2・上限50万円)。空き家バンクあり。

公式サイトで確認

※ 移住・二拠点の支援制度はあくまでご案内です。制度の有無・要件・金額・期限・最新情報は、必ず各自治体の公式情報でご確認ください。