北陸 ・ 古民家・町並み
能登
里山里海の半島で、土に根ざした暮らしを。
Overview — このエリアについて
三方を日本海に囲まれた能登半島は、2011年にFAO(国連食糧農業機関)が日本で初めて世界農業遺産に認定した「能登の里山里海」を擁するエリアです。丘陵と海岸が入り組み、漁村・農村・伝統工芸が共存する暮らしの土台は今も息づいています。2024年1月の能登半島地震(最大震度7)と同年9月の奥能登豪雨で、輪島市・珠洲市を中心に甚大な被害を受けました。現在は復興フェーズにあり、特に奥能登(輪島・珠洲・穴水・能登町)では被災した空き家が多く、移住・二拠点の物件探しには通常より時間がかかる場合があります。七尾市・志賀町・中能登町など口能登・中能登エリアは被害が比較的軽微で、金沢から「のと里山道」経由で約1時間以内のアクセスもあり、二拠点の現実的な選択肢として機能しています。能登への移住を検討する際は、最新の復旧状況と各自治体の空き家情報を事前に確認することを推奨します。
Living — このエリアの暮らし
里山と海の恵みを日常に。能登の暮らし。
能登半島は標高200〜500mの丘陵地帯と変化に富む海岸線が交差するエリアです。沖合を対馬暖流が流れるため、同緯度の内陸部に比べて比較的温暖ですが、冬の日本海側特有の曇天・降雪もあります。「はざ干し」「揚げ浜塩田」「海女漁」など伝統的な生業が今も残り、輪島塗をはじめとする伝統工芸が根づく文化的土壌が、暮らしに独自の奥行きをもたらします。金沢へのアクセスは口能登・中能登で車約1時間、奥能登の輪島・珠洲は特急バスで2〜3時間と、エリアによって条件が大きく異なります。
Renovation — 移住・リノベの傾向
古民家・漁村の家に、暮らしの息吹を。
能登には農家・漁家の古民家が点在し、輪島塗の建具や囲炉裏を持つ物件も少なくありません。2024年の地震・豪雨以降、奥能登では被災を免れた古民家を次世代へつなぐ取り組みも始まっています。一方で、現地の大工・職人が復興工事に集中しており、施工者の確保には通常より時間がかかる場合があります。口能登・中能登では比較的ストックが安定しており、古民家の取得・改修に動きやすい状況です。
- 日本海側気候への対応として、断熱・防湿・換気計画が重要
- 輪島塗の建具・囲炉裏など既存の意匠を活かしたリノベーションに可能性がある
- 奥能登では施工者の確保に余裕を持った工期設定が必要(復興工事との競合)
- 各自治体の空き家バンク改修補助金を組み合わせることで初期費用を圧縮しやすい
Towns — このエリアの市町村
能登の代表的な市町村
市町村名をクリックすると、暮らしの魅力と、移住・二拠点に関わる支援制度の確認先がその場で開きます。
輪島市 暮らしの魅力と支援を見る
能登半島先端部の奥能登を代表する市。輪島朝市・輪島塗で知られる文化的な土台が厚く、里山里海の景観が色濃く残ります。2024年地震で甚大な被害を受け現在復興中。移住・二拠点を検討する場合は最新の被害状況と空き家の物理的状態を事前に確認することが不可欠です。
移住・二拠点の支援:空き家バンク(輪島市空き家データベース)/市外転入者向け空き家購入・改修補助(補助対象経費の2/3、各上限100万円)/移住定住支援金(UIターン就業で10万円、転入後5年以内に自宅取得で50万円)
公式サイトで確認珠洲市 暮らしの魅力と支援を見る
能登半島最先端に位置する「奥能登」の中核。里山里海の最も奥深い場所にあり、揚げ浜塩田・海女漁など伝統的な生業が今も現役。2024年地震で大きな被害を受けており、移住検討時は復旧状況と物件の状態確認が前提となります。
移住・二拠点の支援:空き家バンク/空き家購入費補助(購入費の1/3、上限100万円、子育て世帯上限150万円)/空き家改修費補助(改修費の1/2、上限100万円、子育て世帯上限150万円)/移住定住促進補助金(家賃補助・最長3年)/若者定住促進支援事業(40歳以下・市内共通商品券3万円相当)
公式サイトで確認七尾市 暮らしの魅力と支援を見る
能登半島の中央に位置し、穏やかな七尾湾に面した口能登の中核都市。金沢からのと里山道で約1時間とアクセスがよく、商業・医療の生活インフラが整います。観光・食・歴史の拠点として移住者の受け入れ実績も厚く、能登の中では比較的暮らしやすい環境です。
移住・二拠点の支援:空き家バンク(七尾暮らし)/空き家バンク登録物件改修補助(改修費の1/2、上限50万円)/移住定住促進補助金(石川県外からの転入者対象、住宅取得費の50%、上限100万円)
公式サイトで確認穴水町 暮らしの魅力と支援を見る
能登半島の付け根から奥能登への入口に位置する町。七尾市と奥能登を結ぶ「のと鉄道」の終点でもあり、里山・里海の風景と静かな暮らしが魅力。奥能登への移動拠点としての機能も持ちます。2024年地震の影響を受けているため、物件の状態確認が必要です。
移住・二拠点の支援:空き家等バンク/空き家改修費補助(補助対象経費の1/2、上限100万円)/家財道具処分費補助(上限15万円)/定住促進奨励金(転入者の新築住宅取得で上限200万円、中古住宅購入で上限50万円)
公式サイトで確認能登町 暮らしの魅力と支援を見る
能登半島の東側、外浦・内浦の両海岸を持つ町。里山・里海の両方の暮らしが選べ、農林漁業との関わりが深い移住を望む人に向きます。移住支援が充実しており、定住住宅助成金の上限額が高いのが特徴です。
移住・二拠点の支援:空き家バンク(能登町ふるさと空き家情報)/定住住宅助成金(新築上限300万円、中古購入上限100万円、改修上限50万円)/引越支援補助金(一律5万円)/家賃支援補助金(月額家賃の1/2、上限月2万円×最大3年)/移住支援金(世帯最大100万円、単身最大60万円、子ども加算100万円/人)
公式サイトで確認志賀町 暮らしの魅力と支援を見る
能登半島の西側(外浦)に面し、金沢から車約50分と能登エリアの中で最もアクセスしやすい町のひとつ。海・山に囲まれた静かな環境と生活のしやすさのバランスが移住者に評価されています。2024年地震の被害は奥能登に比べ限定的で、比較的動きやすい状況です。
移住・二拠点の支援:空き家バンク/空き家リフォーム再生等助成金(工事費の1/2、上限50万円)/住まいづくり奨励金(転入者の新築で上限200万円)/賃貸住宅家賃助成金(月額家賃の1/2、最大3年)
公式サイトで確認中能登町 暮らしの魅力と支援を見る
能登半島の付け根に位置し、七尾市に隣接する農村地帯。能登の里山景観が身近にあり、金沢・七尾市の生活インフラにもアクセスしやすいバランス型のエリア。移住者向けの制度を複数備え、子育て世帯への加算も設けられています。
移住・二拠点の支援:空き家バンク/空き家等改修支援補助金(改修費の1/2、上限50万円)/空き家等解体支援補助金(解体費の1/2、上限30万円)/定住促進奨励金(転入者45歳未満の家族世帯:新築60万円・中古30万円、子ども加算20万円/人、上限100万円)
公式サイトで確認※ 移住・二拠点の支援制度はあくまでご案内です。制度の有無・要件・金額・期限・最新情報は、必ず各自治体の公式情報でご確認ください。